2025/2/21 新版『春と修羅』作曲家 林梨花×吉田優歌の音楽対話
2025年2月21日、杉並公会堂にて、コンサート新版『春と修羅』作曲家 林梨花×吉田優歌の音楽対話を実施。大関一成、林梨花、吉田優歌の三人による音楽団体「3ka」主催の、第一回目のコンサートです。
宮沢賢治の「春と修羅」をテーマに据え、古典からコンテンポラリーまで様々な作品を演奏。
また、今回のコンサートにあわせて、「春と修羅」内の作品「青い槍の葉」「原體剣舞連」「真空溶媒」をテーマに書かれた、作曲家の林梨花・吉田優歌それぞれによる新曲も初演されました。
コンサートタイトルにあるように、今回二人の作曲家、林梨花と吉田優歌の音楽対話を通して、互いの影響を受けながら新曲を作る、という手法をとっています。
具体的にどういうことか。
まず、林が「青い槍の葉」、吉田が「原體剣舞連」をテーマに作品を書き、それぞれの完成後に今度は林が『吉田による「原體剣舞連」をテーマに書かれた楽曲』の応答句としての作品、吉田が『林による「青い槍の葉」をテーマに書かれた楽曲』の応答句としての作品を書きました。ひとことでいうと連歌を想像していただけるとわかりやすいかもしれません。
また、「真空溶媒」をテーマに書いた吉田による新曲は、作曲者自身もパフォーマーとして出演。
そのほかの演奏曲も、どこか作品同士つながりをもったプログラムです。
曲目
藤倉大 / 映画「蜜蜂と遠雷」より 春と修羅(高島明石バージョン)
吉田優歌 / The throb of the impulse ~from 原體剣舞連~ 【初演】
林梨花 / Re: The throb of the impulse 【初演】
K.シュトックハウゼン / In Freundschaft
吉田優歌 / 坂道半ば、座り込み遠吠えする虚は
吉田優歌 / 真空溶媒 【初演】
L.V.ベートーヴェン / ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 『月光』より 第二、三楽章
林梨花 / 夢想 オーボエとピアノのための 【改訂初演】
林梨花 / 青い槍の葉 トロンボーンとピアノのための
吉田優歌 / 青い槍の葉の写真、返事の手紙
出演は、ピアノ:渡辺友梨香さん、ホルン:二階堂充教さん、オーボエ(イングリッシュホルン):酒井弦太郎さん、バストロンボーン(トロンボーン):大関一成さん、作曲:林梨花さん、作曲・パフォーマー:吉田優歌。
一部作品の映像はYouTubeにて公開中です。
The throb of the impulse ~from 原體剣舞連~
坂道半ば、座り込み遠吠えする虚は

